コールドプロセス製法とは

コールドプロセス製法にこだわった
素材の良さを生かした贅沢な石けん作り

S-LABO進製作所では、石けんの製造方法として「枠練りコールドプロセス製法」を採用しています。
高温で加熱しながら作る「ホットプロセス製法」に対して、「コールドプロセス製法」は、材料に熱を加えずに反応熱だけでじっくり熟成させて石けんを作る方法です。
また、成型も枠に流し入れて時間をかけて冷やし固める「枠練り」という、昔ながらの方法で石けんを作っています。

コールドプロセス製法のメリット

  • 良質な成分が壊れにくい

    コールドプロセス製法は、材料に熱を加えず低温で作るために、材料に含まれる良質な成分が壊れにくく石けんに閉じ込めることができます。
    石けんのベースとなる植物油脂をはじめ、副材として配合する植物エキス、植物末、天然色素などは熱に弱い成分もあり、高温で加熱するとその天然成分が破壊されてしまうことがあります。
    コールドプロセス製法なら熱による成分のダメージも少なく、熱に弱い美肌成分を配合することもできます。

  • グリセリンが自然な形で溶け込み、
    洗い上がりはしっとりすべすべ

    油脂が水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と反応すると脂肪酸ナトリウムとグリセリンになります(けん化反応)。
    この脂肪酸ナトリウムが石けんです。
    石けんの純度を上げるために、塩析(石けん分だけを取り出す工程)を行う製法もありますが、コールドプロセス製法は、塩析を行わないので、保湿成分の天然グリセリンがそのまま石けんの中に残ります。
    天然グリセリンが自然な形で溶け込んだマイルドな石けんに仕上がるため、洗い上がりはしっとりすべすべです。。

  • 美肌成分たっぷりのぜいたくな石けんができる

    コールドプロセス製法は、他の製法に比べて苛性ソーダの量を減量してけん化反応させます。
    このため油脂が適度に残り、その保湿成分がお肌にやさしく働きかける石けんが生まれます。
    また、コールドプロセス製法では、お肌の美容や健康に役立つ成分をたっぷり配合することができので、しっとりと滑らかな洗い心地や精油の豊かな香りを楽しめるぜいたくな石けんが完成します。

じっくり育てる石けん作り
1個の石けんが出来上がるまでに1ヶ月以上

コールドプロセス製法では、石けんが完成するまでに1ヵ月以上かかります。
気温や湿度などその時の環境によって細やかな対応が求められ、質の良い石けんを作るには職人の経験と技が必要となります。
同じ石けん作りでも、「ホットプロセス製法」や大量生産向けに考案された「中和法」、機械で材料を練り上げ、そのまま機械で押し出して成型する「機械練り」を採用すれば、もっと効率よく短時間で大量生産できます。
しかし、手間隙かけても「枠練りコールドプロセス製法」にこだわるには、お肌にやさしい石けんをお届けしたいとの考えからです。
S-LABO進製作所では、お客様にお届けしている石けんをオートメーションで生産する商品や工業品ではなく、1つの作品を仕上げるように、あるいは子どもの成長を見守るように1つ1つ丁寧に手作りしています。